今日から明日にかけて、奈良県奈良市で1泊二日の会議です。京都から1時間弱の場所で宿泊するのって不思議な気分です。
考えてみれば京都と奈良というのは、どちらも日本を代表する古都で、両都市の距離も上記のとおり電車で1時間弱と非常に近いのですが、その印象はまったく違います。
私が抱く、奈良市を中心とした奈良の印象は、何もない!というものです。
これは、田舎というのではなく、いい意味で言っているのです。
急激な近代化に目もくれず、古の都が守られているというイメージです。
それは、他の都市が自ら積極的に変化していくのを横目に意図的に変わらないことを選択しているようです。
ランチェスター風にいえば、流行やまわりの変化に囚われず、しっかりと強みを意識して、特長づくりしている弱者のようです。
確かに全体に質素で地味な印象もあるのですが、どこにでもある新興都市と違い、その地に佇めば、例えば「邪馬台国」に代表されるような奈良でしか感じることができない、歴史やロマンを体感している! そんな気分になります。
これはすごいことです!
ちなみに、奈良市の人口は約37万人。京都市の147万人に較べると1/4程度。随分少ないのだな!と思います。
観光客は年間約1,300万人。京都市は年間約4,500万人。
奈良県全県でも年間約4,000万人と京都市にかなわない。
しかし、実は、京都に勝る強みもたくさん持っているのです。例えば世界遺産の数、法隆寺地域の仏教建造物(1993年登録)古都ならの文化財(1998年登録)紀伊山地の霊場と参詣道(2004年登録)と3つも登録されています。
京都は1994年に古都京都の文化財ひとつが登録されているのみです。
数が多ければいいというものではないのでしょうが、何だか奈良の歴史の深さを感じます。そういえば、平城京の遷都は、平安京のそれよりも前でしたね。
他に奈良の1位は何でしょうか?
私がすぐに思い浮かぶのは、柿の葉寿司、奈良漬、三輪素麺、吉野杉、金魚、などでしょうか?
他にも、日本一降雨量が多い、大台ケ原も思い出します。
食べ物では、茶粥、茶飯とお茶も有力な産地のひとつのようです。
やっぱり、何だか少し、地味ですね。
しかし、私にとっての奈良の1位は、冒頭にも書いた「何もない!」と感じるところです。
小学生の頃、遠足で歩いた「山之辺の道」も、近鉄電車の車窓から眺める「平城京」も、何もない心地よさがあります。
そんな1位もあっていいのじゃないですか!
そういえば、多くの町や村で行われている街づくりというのは、それぞれの街の特長を生かすことで、決して異文化を導入することはされていませんよね。
街づくりも、ランチェスター弱者の戦略で行われているのですね! |