30年以上もアメリカに在住されていた方に、アメリカのモノづくりはどうなんですか?とお聞きしましたら、「いいわけないですよ!
自動車だって、トヨタに勝てないように、日本の製品の方が絶対いいんだから・・・」お仰っていました。
きっとアメリカにも日本に負けず、いいモノを作っているメーカーは、たくさんあることと思います。
しかし、テレビなどで、ウォール街で働く人の冬のボーナスが、一人当たり平均数千万円であることを聞いたりすると、この国はやっぱりモノづくりではなく、マネーゲームで儲けている国なのだろうか?
と思ったりもします。
さて、そのアメリカのモノづくりの代表である、自動車関係の話題です。
先日より、アメリカのデトロイトで世界最大のモーターショウが開催されています。デトロイトモーターショウです。
今年はトヨタが自動車生産台数で世界一になるだろうと言われていますが、全米大手3社はこのモーターショウで巻き返しを図ろうとしていると報道されていました。
しかし、話題は、ランボルギーニミウラが復活するとか、ヨーロッパや日本車が中心となっているようで、アメリカのメーカーにとっては、なかなかうまくいかないようです。
GMはbPの座を明け渡すことになりそうですが、せっかく築いた、1位の座を明け渡すのは、どんな気持ちなのでしょうか?
経営では、「お客」と「競争相手」このふたつを強烈に意識した発想で、製品の品質向上、営業方法の見直しなど、常に経営革新をしていくことがいかに大事か!?を教えてくれます。
自動車の話をもうひとつ。
高級自動車メーカーといわれている、あのBMWが元々は始め、その後、ベンツやアウディといったドイツのメーカーも追随したらしいのですが、これらのメーカーのショールームは、全世界中どの国のものも、同じ価値観を提供できるようにつくられているそうです。
そういえば、以前、京都にある輸入車ディラーの役員のお話を聞いていたら、ショールームに関する規格が細かいところまで厳しくて、コストがかかって大変ですよ、とのことでした。
車の並べ方なんかもルールがあるということだそうです。
ブランド車は、全世界で統一されたルールとシステムで、自車の特長を押し出し、消費者に対して、明確なブランドづくりを徹底しているのだなと感心しました。
特長といえばもうひとつ、国内の自動車メーカーが、小型車のベンチマークといわれている、フォルクスワーゲンゴルフを分解して調べたときに、国内メーカーが軽量化を図っている部分を、ゴルフは逆に重たくしてあったそうで、これにはメーカーの開発者も驚いたそうです。
その重さが、あの小型車にしては異常と思える、重厚感を作り出しているのだろうということでした。
品質、性能が高く、ブランド力も高い車は、どこかに、他メーカーとは違う、独自のものを持っています。
ポルシェは車体の後ろにエンジンがあり、BMWは直列6気筒にこだわる、など。
そのこだわりには、機械的に非常に優れた一面と、それに相反してデメリットも抱え込むことになるようです。
しかし、運転するユーザーはそんなことは、感じないでしょう。
なぜなら、彼らは、そのデメリットを乗り越え、優れた部分を伸ばすために長い間、不断の努力を続けているのです。
ここに、中小会社の経営でも、教訓となりえる部分があるのではないでしょうか?
弱者である中小会社の代表的戦略、それは「差別化」です。
「差別化」と言葉でいうのは簡単ですが、それは誰も行ったことのない未知の世界に踏み込むことを意味します。
そこで、成果を出す、あるいは成功するには並大抵の努力ではムリでしょう。
他人より突き抜けた何かを得るには、他人ができない努力が必要であることを教えてくれます。
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