本屋さんへ行くたびに、経営に関する新しい本が何冊も出版されていることに驚きます。
よくも、これだけの数が出版されるものだと感心します。
それだけでなく、タイトルだけ見ていると、興味をそそられ、思わずあれも、これも買って読んでみたくなります。
タイトルや見出しをうまくつけてありますね。
しかし、気をつけないと、部分々々のコピーを全部真に受けて、何か、経営がうまくいような魔法のような方法があるように錯覚をしてしまいそうです。
毎日、たくさん届くDMやFAXにも、同じようなことは言えますね。
「○○で必ず儲かる秘密大公開」
「営業しなくても△△で売上が増える」
「新規顧客が増える××の実践法」
「□□を活用した営業で顧客拡大!」
「誰も気づかなかった、超簡単○○営業術」などなど
今や少々食傷気味ですが、それでもよく色々考えるなぁ〜と感心してしまいます。
先ほども申しましたが、わかっていても、つい経営がうまくいく特別な方法があると錯覚してしまいそうです。
でも実際のところ、その特別な方法を探しているとおぼしき方もおられます。
例えば、経営の原則をじっくりお話させていただいても、「そんな面倒なことは最初からやりたくない・・・・もっと楽に、早く結果が出るいい方法があるはず・・・・」と心の中で考えておられるのが見え見えの場合があります。
私が知る限り、規模の大小を問わず経営が順調な会社の経営者は、素直で勤勉な方が多いように感じます。
そして、小手先ではなく、きちんと次のことを実行されています。
ひとつめは、顧客を理解しようとしています。
経営のエネルギー源である粗利益。その粗利益の発生源であるお客について、熱心に情報収集されます。
みんなお客が欲しいのは同じだと思いますが、お客に関する情報を少し軽視されている、というかその価値に気づかれていないように感じます。
常に慢性的なお客に関する情報不足状態に陥っています。
お客情報の価値の高さを認識し、収集のための行動を起こすことが、中小会社の経営にとっては重要です。
お客を理解するために、より優れた方法で、より多くの情報を集める努力にかなりの力を割く必要あります。
次に、競争相手に関する情報や認識についても同様のことが言えるでしょう。
競争相手については、お客情報よりも、もっとその情報の集め方、そしてその情報を系統立てまとめる仕組みがありません。
そして、最後に他の利害関係者、特に仕入先等の取引業者からの情報収集も取り組めていません。
仕入れ値を値切ることに腐心せず、気持ちよく支払って、商品と同時に有用なお客情報を仕入れるべきです。
経営に関する情報量のウエイトは、自社を除いては、お客、競争相手、仕入先等の順となっています。
自社は全体の15%のウエイトしかありません。
たった15%の情報と、手ごろなノウハウ、小手先のテクニックで経営を考えても、一向によくならないはずです。
お客に関する情報。ここからすべての戦略が始まります。 |